声がれ・声が出ない

声がれとは?

声がかすれたり、ガラガラ声になったりした状態を「声がれ」といいます。

元々、声(特に有声音)は、のどの奥にある声帯という左右2枚の膜状の粘膜が中央部分でピッタリと閉じて、そこを息がとおるときにこすれて振動することにより元の音がつくられ、それがのどや副鼻腔といわれる鼻周囲の空洞で共鳴してできあがります。声帯に障害があると「声がれ」になり、副鼻腔などに障害があると「鼻声」になります。

声がれの原因として最も多いのは、声帯浮腫といって、カゼをひいた後などに声帯が炎症をおこして腫れて、声を出そうとしたときにピッタリと閉じることができずに、隙間から息が漏れることによりおこるものです。痰などが声帯にからんだ状態になると、割れて荒れた声になります。

その他の原因としては、声帯の粘膜に小さい突起物ができる声帯ポリープや声帯結節、声帯全体がボッテリと慢性的に腫れた状態になるポリープ様声帯、声帯やその周辺にできる喉頭腫瘍などがあります。

診断・検査方法

まず、のどの状態をよく観察します。その後、口もしくは鼻からファイバーを挿入させていただき、実際に喉の奥の声帯の状態を詳しく観察します。(ファイバーといっても、耳鼻咽喉科用のものは胃カメラほど苦しいというものでは決してありません。)

また、上に述べましたように、声がれは、鼻や鼻周囲の空洞(副鼻腔)の状態と深い関係があります。それで、必要があれば、鼻や副鼻腔のレントゲン写真をお撮りし、背景を含めたより正確な診断を心がけています。

当院の治療方針

声がれの患者様で、声帯の浮腫(水ぶくれ状態)や結節、あるいはポリープが認められた場合には、のどの炎症を抑えるお薬の内服のみならず、炎症を抑える吸入薬を同時に使用して頂くことにより、より早い症状の改善を図るようにしています。
こうした一連の声がれの治療法により、歌手や司会業の方など声を使う方々の期待にも応えて参りました。
また、声がれは、鼻や副鼻腔の状態と密接な関係があります。当院では、必要に応じ、お鼻の治療を合わせて行うことにより、より速やかな改善効果を上げるようにしています。
更に、声がれを起こさない、あるいは早く改善するための注意すべきことについてもご説明しています。

重度の声帯ポリープ、ポリープ様声帯、声帯腫瘍など、根本的治療のためには手術的治療が必要と考えられる患者様については、近隣の大学病院あるいは公立病院等の基幹病院へ紹介させていただいております。
兵庫県 尼崎市の耳鼻科(耳鼻咽喉科) 尼崎駅前耳鼻咽喉科のざわクリニックには、塚口・園田・JR尼崎・阪神尼崎 方面のみならず、豊中市、伊丹市、西宮市、芦屋市、宝塚市、川西市、三田市、篠山市、大阪市、西淀川区、淀川区、東淀川区、此花区、神戸市、灘区、東灘区、明石市など、阪神・大阪の広い範囲から患者さんが来られます。バリアフリーで、子供(こども)や高齢者の患者様にも安心してご来院いただけます。