アレルギー性鼻炎発症のメカニズム


なぜアレルギー性鼻炎は起こるのか?

アレルギー性鼻炎はなぜ起こるのでしょうか。

人間の体には異物を排除しようとする防御反応である
「免疫反応」が備わっています。

アレルギー性鼻炎が起こるしくみを花粉を例にして説明致します。

まず、わかりやすく言うと...

アレルギーコップ

まずは良く言われる「アレルギーコップ」のお話から致します。
実際にはありませんが、体内に花粉をためるコップがあるとします。

このコップの中に徐々に花粉がためられ、
入りきらなくなった花粉がコップからあふれだすときがあります。
このコップから花粉があふれた状態になるとくしゃみ、
さらっとした鼻水、鼻づまりといった症状がでて花粉症になります。

このコップの大きさは人それぞれ異なるので、同じ年齢の方でも、
同じ地域に住んでいる方でも花粉症を発症する人としない人がいると
昔から言われている例えです。

体内の免疫反応

では本当は体の中ではどういうことが起こっているのかを説明します。
アレルゲンである花粉が体に入ると、マクロファージという白血球が花粉を異物だと認識し、リンパ球に伝達します。
花粉を異物と認識したリンパ球は抗体を作り、作られた抗体は肥満細胞に付着します。
再び体に入った花粉は肥満細胞の抗体にくっつき、肥満細胞は鼻水、くしゃみを引き起こすヒスタミンや鼻づまりを引き起こす
ロイコトリエンといったケミカルメディエーター(化学伝達物質)を放出し、くしゃみ、鼻水、鼻づまりという症状を引き起こします。

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アレルギー性鼻炎の特徴

アレルギー性鼻炎の特徴として、
自律神経のバランスが崩れることによりモーニングアタックといわれる早朝にくしゃみ、
鼻づまりといった症状が激しく起こることもあります。

朝方から鼻炎の症状に悩まされると1日の生活リズムが崩れ、
家事、仕事、勉強に悪影響を及ぼすことも明らかになっています。

アレルギー性鼻炎ではこのモーニングアタックの対策も重要です。